「しばらくは息子の寝顔を見て」「10分間息子は暴れ、苦しんだ」

9月21日の公判では、殺害当時の状況などについて被告人質問が行われました。

~弁護側の被告人質問~

(弁護人)
「犯行当時、車内には何を持ち込んだか」
(被告)
「包丁とタオルを持ち込みました」

(弁護人)
「寝ている息子を車内に移動させ、どうしていたのか」
(被告)
「しばらくは寝顔を見ていました。息子と一緒に死にたいけど、どうやって殺そうかと考えていました」

(弁護人)
「タオルで絞めて殺害しようと思ったのはなぜか」
(被告)
「息子の顔を見ていると、包丁で傷つけることはできないと思い、タオルで首を絞めることを決めました」

(弁護人)
「その時、息子に対してはどのようなことを思っていたのか」
(被告)
「ごめんね。ママもすぐに行くから先に行って待ってて、と思っていました」

(弁護人)
「息子の頸部を絞めていた時の状況は」
(被告)
「約10分くらい、息子は暴れていて苦しんでいました」

(弁護人)
「その様子を見てやめようとは思わなかったのか」
(被告)
「ここでやめたら、息子を2度殺さなければならないと思って、引っ張り続けました」

「息子の顔を見ながら自分の首を包丁で切ったが」...

続いて、長男を殺害したあとの状況について質問されました。

(弁護人)
「どのようにして自殺しようとしたのか」
(被告)
「息子の顔を見ながら、自分の首を包丁で切りましたが死ねなかったので、今度はタオルを使って首を吊りました」

「意識がもうろうとしてきたのですが、気づいたら助手席に座っていて、2回繰り返したけど死ねなかった。そしてなぜか『ふと悪いことをした…誰かに言わないと』という気持ちになって、父に息子を殺したことを報告しました」

(弁護人)
「逮捕されたときどう思ったか」
(被告)
「何も思わなかった。息子を殺したことや、自分が死のうと思ったことの何が悪いのか分からなかった」

(弁護人)
「その後、息子が死んだと聞いてどう思ったか」
(被告)
「何でかは分かりませんが、その時は喜んだ記憶があります」