前回実験では「ドカン」と破裂 今回は?

去年3月にプロジェクトを立ち上げ、ようやくエンジンの基礎実験の最終段階に。ただ、ここまで順調に来たわけではないといいます。

「これが、前回実験して破裂したやつですね。これが前回破裂して飛んでいったんですよ」

前回の実験では、ガスの圧力に耐えきれず破裂。

「ドカン」

今回は、ノズルを強化して「推力5キロ」を目指し再チャレンジします。

ーちょっとドキドキですか
「そうですね」

「3.2.1、ゴー」

約30秒間ガスが吹き出し、エンジン全体を押し下げる推進力を生みだしました。

「とりあえず実験は終了です。ありがとうございました」

「実験結果としては?今回ノズルが壊れなかったので。ただずれたところが気になるので」

目指すは「宇宙高度100キロ」

よく見ると、10秒ほど経過した時点でノズルがずれて下を向き、ガスが上からもれていました。目標の7割ほどの推力しか得られませんでしたが、それでも壊れなかったので一歩前進です。

(サヌキアストロプロジェクト 山本誠一郎さん)「一歩だけ、100キロあるうちのなかの一歩か二歩は進んだような気がします。目指すは『宇宙高度100キロ』ですね」

これから、実験のエンジンの推進力を高めつつ軽量化するなど、まだまだ課題は山積みです。それでも世の中を明るくするため、サヌキアストロプロジェクトは宇宙を目指します。