パリ五輪の無念の欠場から1年が経ちました。女子マラソンの日本記録保持者、天満屋の前田穂南選手が、今月のベルリンマラソンで久々のフルマラソンに挑みます。再び世界の舞台で戦う意気込みを聞きました。

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手(29))
「久々のフルマラソンになるので、どれくらいで走れるかは分からないんですけれど、しっかりいい状態でスタートラインに立って、元気な走りでしっかり走り切りたいと思います」

天満屋女子陸上競技部の前田穂南選手。今月21日のベルリンマラソンで、1年8か月ぶりにフルマラソンを走ります。

去年1月の大阪国際女子マラソンでは2時間18分59秒の日本記録をマークし、パリ五輪代表の座を掴みました。しかし・・・

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手)
「練習はしっかりできていたんですけど…」
「最後、足が痛くなってスタートラインに立つことができませんでした」

レース直前に右大腿骨の疲労骨折が判明。世界と戦うため、ギリギリまで自らを追い込んだ末の無念の欠場でした。

その後は治療に専念。5か月間走ることができない日々が続きました。

それでも前田選手は立ち上がります。今年5月には、5キロと1万メートルのレースに出場。厳しいリハビリとトレーニングを乗り越え、再びフルマラソンの舞台に戻ってきました。

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手)
「まずはしっかりMGCの資格をとって、ロサンゼルス五輪にむけて挑戦していきたいという思いがあります」

ベルリンマラソンで2時間23分30秒を切ると、MGCへの参加資格が得られます。世界記録が過去13回も誕生しているベルリンマラソンで、再び五輪への一歩を踏み出します。

(天満屋女子陸上競技部 前田穂南選手)
「高速レースと言われている大会でもあるので、レース展開にもよりますけど、しっかり流れに乗っていきたいと思います」

ベルリンマラソンは、今月(9月)21日、ドイツの首都ベルリンで開かれます。