■季節外れの吹雪のように乱舞する無数の虫の正体とは…

(岡山野生生物調査会 吉鷹一郎事務局長)
「すごいでしょう。毎年、この時季に出るカゲロウの仲間でオオシロカゲロウです。いま日本全国でこの時季出ています」

その正体は体長2センチほどのオオシロカゲロウです。

川の中で幼虫として過ごし、夏の終わりに成虫として飛び立ちます。

光に集まる習性を持つため街灯が並ぶ橋の上で乱舞していたのです。集団で飛ぶにはある理由があるといいます。

(岡山野生生物調査会 吉鷹一郎事務局長)
「1時間ぐらいしか生きられない短い寿命なんです。成虫は。

短い寿命の時に相手を確実に捕まえて交尾して産卵する。

進化の中で磨かれて磨かれてでき上った大発生型の生き物」

固い骨格や毒を持たないカゲロウが子孫を残すための戦略として獲得したのが集団での交尾と産卵です。

鳥やクモといった天敵が食べきれないほどの集団で動くことで生き残る確率を上げます。

(岡山野生生物調査会 吉鷹一郎事務局長)
「江戸時代から豊年虫という名前で呼ばれていまして、たくさんでれば豊年満作だと。

秋が始まる風物詩のように見てもらえたら」