漫画から、どう想像を広げる?

ー漫画にかかれていない部分の想像を広げてゆくとき、小手鞠さんの「人生の積み重ねや経験の積み重ね」や活字の資料などと総合して、イメージを具体的にしていくのでしょうか。

(小手鞠るいさん)
「こちらについては、前述の通り、記録写真、映像などは、ほとんど見ないことが多いです。かえって、イメージを限定されると感じています。実像に縛られてしまいそう・・・という感じかな。動画や写真やリンクは、編集者から送ってきてもらっても、書き上げるまでは『見ない』ことが多いです」

「小林さんと真反対かもしれません(笑)
昔から、テレビをほとんど見なかった(父の影響もあり!)ということもありますし、あとは、新聞や雑誌の報道写真なども、ほとんど見ない、偶然見ても、参考にはしない性格です」

「以前、大手新聞のやらせ報道記事を見て以来、新聞が信頼できなくなった・・・という経緯もあります。フィクションの映画については、書き上げたあとには、けっこう見ています。でもそれで原稿を直したりすることはほとんどないです。笑」

「『乱れる海よ』を書いたときにも、参考にしたのは活字のみ。写真や動画などは、探せばたくさん出てきたのでしょうが、いっさい見ませんでした。
(見たのは、紙の本に載っていた口絵くらいかな?)」

「つい先日、書き上げたばかりの第一次世界大戦が舞台の作品も同じで、書き上げたあとは、第一次世界大戦関係の映画をずいぶん見て、楽しみました!」