昭和48年(1973年)12月31日、今からちょうど50年前の大晦日の映像です。

当時ニュースはこう伝えています。「今年も余すところ8時間、熊本市内の商店街も最後の買物客で賑わっていますが、物不足などの世相を反映して人出もぐっと減り、例年にない静かな年の瀬になってます。

熊本市内のあるデパートの食料品売り場には、お節料理を求める買物客が詰め掛け、いつもながらの歳末風景を見せていますが、値段の方は、今年輸入が増えて落ち着きを見せたカズノコを除いて、豆類、佃煮などが昨年の2割から3割高、ピーナッツなどおつまみ類は2倍以上の値上がりとなり、主婦にとっては頭の痛い大晦日です。

また、お正月の装いもすっかり整った商店街への人出でも、雨のせいもあってか、例年よりぐっと少なく、静かな年の瀬となっています。

一方、こちらは歳末徹夜組のパーマ屋さん。今日が最大のかき入れ時で店員さん達も張り切っていますが、ラッシュはやはり夜に入ってからとのこと。今年は半数以上が「日本髪」をご希望ということで、次々に入ってくるお客さんを手際よく飾り上げていました。

さて、来年も運がいいようにと祈る気持ちは誰も同じと見えて、お蕎麦屋さんの店頭は「運そば」を求める人で大賑わいです。出前は28日、29日の方が多く、今日はあまりないという事ですが、湯気に包まれた調理場はてんてこ舞いの忙しさでした。」