夏休みも終盤となり自由研究で悩む小学生もいるのではないでしょうか?

去年、自由研究で最高賞の一つ「県知事賞」を受賞した少年がどうやって研究をまとめあげたのか取材しました。

カマキリ愛の原点は「かっこいいハンター」

8月21日、熊本県庁で「県知事賞」を受賞した自由研究が展示されています。その一つが合志市に住む中村駿希(なかむら しゅんき)さん(12)の研究です。

研究当時は合志南小学校の6年生だった駿希さん、その研究テーマは…?

「僕は昆虫が大好きで一番好きな虫はカマキリだったので、カマキリの研究にしました」

自由研究に使われた写真は100枚以上。多くの仮説を検証して結果を導き出した点が高く評価されました。

専門家は駿希さんの研究についてこう語ります。

熊本博物館 清水稔学芸員「しっかり観察しているということが優れている。大人がやる研究となんら変わりない、ちゃんとしたことをやっている」

今年8月、研究をまとめて1年。

中学1年生となった今も虫捕りが日課です。

「ハラビロカマキリだ!」

2人の妹ときているのは、動物と触れ合うのが魅力の施設。しかし、追いかけるのはカマキリと、エサになるバッタ。動物には目もくれません。

ーーなぜカマキリが好きなの?

「鎌があって、かっこいいハンターだなって。友達のような存在です」

特に好きなのが鎌のような両前脚を振り上げる「威嚇」のポーズ。ただ、ハンターとも呼ばれるカマキリを相手に、駿希さんの指が鎌の犠牲になることも…。

「痛い…。僕の指を何回も血が出るほど切ってます。(でも)そういうとされて嬉しい」

そんな駿希さんを一歩離れて見ているのが、母親の明佳(さやか)さんです。

母・明佳さん「カマキリはちょっと。飛んだら嫌なので、見られているだけでも…」

カマキリの飼育を続けるなかで、思い通りにいかないこともありました。

駿希さん「交尾させようと(オスとメスを)一緒に入れたんですけど、交尾失敗で
(オスが)食べられてしまって…子孫を残すためにメスに命をかけて近づいているので、食べられてもしょうがない」

試行錯誤を繰り返しながら、カマキリを飼育していると駿希さんはあることに気づきました。