熊本地震から7年。皆さんのあの日の経験を伝えるシリーズ。

今回は、ツーリングで普段走り慣れた道路が地震で様変わりした様子を目の当たりにした男性の記憶です。

山川周二さん(49)「あの時はとにかく逃げるだけで、怖くて」

熊本市に住む山川さんは7年前のあの日、熊本県の北部にある職場で被災しました。数時間後、自宅に帰るとあらゆるものが散乱。水が出ず困ったといいます。

山川さん「生活用水が欲しいがために、水源地に行こうと。でもどこが震源で、どこがどうなっているっていう情報がなかったので」

山川さんは普段からツーリングで通い慣れている吉無田水源で水を汲もうと、西原村方面へと向かうと…

山川さん「アスファルトが縦に壁みたいに反り立ってて…記録でこれ撮っといた方がいいんだろうなと思って撮った写真ですね」

道路には亀裂が入り、めくれ上がったアスファルトは膝上の高さまで隆起していました。

山川さん「怖いなって思いましたね。地獄絵図みたいなイメージですよね。ありえないことが起こっていると、自分の中で」

見慣れた光景が地震で一変したことにショックを受け、複雑な気持ちで自宅に帰ったと言います。

熊本地震から7年。山川さんの心境は複雑なままです。

山川さん「建物はみんな新しくなってきれいになっているけど、心の復興はどうなのかなって、たまに思ったりすることはあります」