城島さんがずっとフォークのサインを出すんで…
--WBCのマウンドってやっぱり日本とは違いましたか?
馬原監督
「まずボールが違いました。2006年のときはもう準決勝からだったので全く触りもせず、いきなりその舞台でボールを渡されて『なんじゃこりゃ?』で(笑)本当に滑るんですよ、ツルツルしてて」
--そんなに違いますか?
馬原監督
「WBCと日本のボールは、まず皮が『馬』と『牛』でそもそも違うんですよ」(編集部注※WBC球は馬皮、日本球は牛皮を使用)
「縫い目とかの高さも全くないですし、すべて滑るんです。ツルツルしてるうえに、乾燥地帯なので余計に滑りました」
「僕はフォーク(落ちる球)を得意としてたんですけど、でも結局(ツルツルしてて)指に挟めない。WBCでは5戦投げて、最後のアメリカ戦では唯一失点はしてしまったんですけども、そのときにフォークイップスみたいな感じになって。
もうカンで投げてました。でもそのとき城島(健司)さんがキャッチャーで座っていましたが、ずっとフォークのサインを出すんで、あれはもうすごい覚えてます。マウンドの上で苦労したことを」
(編集部注※イップス=スポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる症状のこと)

メジャー組からの情報がとても大事
--WBCではそういう難しさや戦いがあるんですね。今回の日本代表で何が大事でしょうか?
馬原監督
「やっぱりメジャー組、ダルビッシュや大谷翔平とかですね。そういうメジャーを経験してる選手がいるというのは、彼らからあらゆる情報がもらえるんです」
「僕らのときは松坂(大輔)さんがいたので情報がどんどん入ってくる。『このバッターはここに投げとけば大丈夫』とか『こういうタイプなんで、こういう攻略法がある』とか、そういう情報がものすごい参考になったので、今回も(メジャー組からの)情報がとても大事ではないかと思います」
馬原さんが監督をつとめる火の国サラマンダーズはRKKラジオでも生中継でお届けしますが、3月18日、ホームである熊本市のリブワーク藤崎台球場で開幕戦を迎えます。
WBCを戦う侍JAPANにエールを送りながら、馬原さんの戦いも始まります。
