4月の入学シーズンを前に今、学生服メーカーの工場は多忙を極めています。その製作現場の最前線とは?そして、ジェンダーフリーなど多様化が進む最新事情を取材しました。
真新しい学生服に袖を通すのは、中学校への入学を控えた小学6年生です。この時期、たくさんの児童たちが採寸に訪れています。

熊本県内にある小・中・高校の制服でシェア5割以上の光多(みつた)制服。4年前に新たな工場を御船町に建設しました。

光多制服 藤 幹昭 工場長「1日およそ160着を生産しています」
光多制服が年間に手がける学生服は、およそ4万着。そのうち、中学・高校のスカートやセーラー服など、3万着以上をこの場所で作っていて、新年度を控えた今が最も忙しい時期です。

藤 工場長「1日中稼働して100メートルぐらいは切っていきます。そのぐらい切らないと間に合わない」
生地の裁断は自動化されています。型のデータを入力し、必要な枚数の生地を並べて一気にカットしていきます。

藤 工場長「繁忙期のフル稼働といった感じになります」
ー毎日毎日切って切って?
藤 工場長「はい、切って切って…」
一方、手作業で行われる工程も。裁断されたジャンパースカートの上半身部分の生地を1つ1つミシンで縫い合わせているのですが…

藤 工場長「これですと、1、2、3、4、5…7パーツ付けてあります」
なんと上半身部分だけで7パーツ!

そして、形になった制服のアイロンがけです。装置に制服を着せて内側から蒸気を当てます。

最後に校章を入れたら出来上がりです。
