剣道王国と言われる熊本で今、存在感を増しているのが菊池女子高校剣道部。
強さの秘密は「世界一」の監督です。


菊池女子剣道部。創部16年とまだ歴史は浅いものの2022年、全国規模の大会である「玉龍旗」でベスト16進出と剣道が盛んな熊本の中でも実績を上げています。


部員たちの力を支えているのが緒方 有希(おがた ゆき)監督。監督自身かつて世界の頂点に立った経験があります。

熊本出身の緒方監督は、高校時代に国体で優勝。そして2006年には世界大会で優勝。今も全日本選手権などに出場している現役の剣士です。

菊池女子高校 緒方 有希 監督
「勝ちを得るということは絶対意味があることだと思います。その中で、人として大切なこと。人を思いやる気持ちだったり心配りだったり、そういったところがきちんとできる子を育てていきたい」

緒方監督について選手たちは。

部員
「試合では準備ができていて、必ず一本を取ってくる」
「すごくパワフルな方やと思います」

緒方監督は選手たちが全国大会に出場するほどに成長した今でも、徹底的に基礎を叩き込みます。

「素振り」や「打ち込み」が、練習の半分を占めます。

緒方 監督
「アレンジしちゃだめ。基礎・基本。基本的なものは全部同じ」

追い求める打ち方を目指し繰り返し繰り返し竹刀を振ります。

また剣士として頂点に立った緒方監督はこんな形でも選手の手本に。


選手が見ているのは・・緒方監督の試合のユーチューブ映像です。

部員
「ここ!(つき?)そのつきが一番大事です。ここでのつきは、面とか小手よりも絶対数が少なくて(難しい)」

緒方監督と自分の技との違いを客観的に見ることができると言います。

「試合に出ている先生だからこそ、自分たちももっと頑張らないとなって思っています」

菊池女子剣道部は県内出身の選手含め全員が寮で生活しています。部員全員で協力して生活することで、自分以外の人を気遣える人になってほしいと緒方監督は考えています。


菊池女子、チームの夢は日本一。世界一の監督と共に理想の剣を追い求めます。