都大路を駆け抜ける全国高校駅伝。

熊本の女子代表、ルーテル学院はケガをしなくなったエースがチームを引っ張ります。

吉田あゆ 選手(1年)
「加菜先輩が差をつけてくれたので安心して走れて」


中村日菜多 選手(3年)
「加菜がそういう記録を出してくれるから、自分たちも頑張ろうと思えるので良い刺激になっています」


ルーテル学院のエース、3年生 溝上加菜(みぞがみ かな)選手
今年は全国高校総体で5位入賞。国体でも8位入賞とトラックで全国の表彰台に上りました。


そして都大路への切符をかけて戦った熊本県高校駅伝、エースが集う1区。
溝上はスタートから集団を引っ張ると・・・


溝上加菜 選手(3年)
「私で絶対勝負を決めるという気持ちで走りました」


これまでの記録を3秒更新する区間新記録の走り。
ルーテル学院は5年ぶりの都大路への切符を掴みました。


溝上選手
「1年、2年とすごく悔しかったですが、今までの悔しさというのは今日のために
あったのかなと思います」


おととし2020年は、1年生ながらエース区間・1区に起用されるも、直前までけがのため練習が積めず、区間4位。

去年2021年は左足を疲労骨折したまま出場。
痛み止めを飲んで、アンカー5区で前を追うも、逆に差を広げられ2位に終わりました。


ただ、今年は大きなケガがなく、駅伝も走ることができました。
その背景には練習前、地道に続けてきたストレッチがありました。

溝上選手
「最初は全然動かないから意味あるのかなと思っていた」


たしかに動かない・・・
他の選手が動いていても動かない・・・一見、地味なトレーニング。


しかし、この時、溝上選手は呼吸と背骨の細かな動きを意識しているそう。絶大な効果を感じています。

溝上選手
「ポール(ストレッチ)をやる前とやった後では、ふくらはぎの硬さや身体をひねった時の動き方を確認してみた時、ポールをやった後では結構変わっているので、毎日継続してやるようにしています」


吉田謙 監督
「大きな大会にあわせていく、調整力というのも3年間の中で成長したところではないかと思います」


最初で最後の都大路、狙うは個人で区間賞、そしてチームで8位入賞です。


溝上選手
「調子もバッチリ仕上がっているので、ルーテル学院で走る最後のレースなので
思い切り楽しんで良い結果で終われるように頑張りたいです」


全国高校駅伝。次の日曜、今月12月25日に京都で行われます。