1人の警察官が、バイク競技で「熊本県警史上初」となる偉業に挑みました。競技と仕事にかける思い、そして、挑戦の結末は。
バイク競技「トライアル」とは
岩場や急な斜面をバイクで走り抜けるライダー。荒嶽大紫郎(あらたけ だいしろう)さん、29歳です。

荒嶽さんはバイク競技「トライアル」の選手。「0点」から始まり、足を着いたり転倒したりすると点数が加算される競技で、選手たちは、より少ない点数でのゴールを目指します。
荒嶽大紫郎さん「足を着いたら減点(この競技の場合は点数が加算されてしまうこと)なので、セクション内で足を着かないためのバランスが一番大事。難しいところにトライする、そして、できた時の喜び・達成感が醍醐味」
『栄光の赤ゼッケン』へ王手
選手はレベルごとに「国内B級」「国内A級」「国際B級」「国際A級」にランク分けされます。

荒嶽さんは緑色のゼッケンが目印の国際B級で、赤色の国際A級を目指して練習を積み重ねていますが、その間には大きな壁があると言われています。
練習会場の管理人 トライアル歴30年 朝倉賢一さん「国際A級は昔から『栄光の赤ゼッケン』と呼ばれるほど難しい。なかなかなれない」
それでも荒嶽さんは今年、8大会のうち5大会で優勝し、最終戦を残した時点の年間ランキングは暫定1位です。

1枠だけ設けられている国際A級への昇格に王手をかけていました。そんな荒嶽さんがバイクに乗り始めたのは、警察官であることがきっかけでした。









