熊本県の木村敬知事は、おととい(10月8日)福岡県で開かれた九州半導体産業展で講演した際の表現を撤回すると発表しました。
木村敬知事は、台湾の半導体大手TSMCの熊本進出について、新しいことが起きると足を引っ張る人がいるという、極めてマイナスなイメージを持つ『肥後の引き倒し』という熊本の言葉を使いながら「外資系のどでかい企業が突然やってきて不安に思っている人がものすごくいる」と発言しました。
加えて、半導体工場が水を多く必要とする中、地下水を大事にする県民性を『なんとも言えない土着の宗教』と表現したということです。
木村知事は「私の真意は、地下水への思いは私たち熊本県民の心の奥底になる理屈ではない大事な価値観、また、長い歳月をかけて根付いてきた熊本の人々の魂そのものである、ということをお伝えしたかったことにある」
「しかし、今になれば、そのことを正確に伝えるには的確ではない表現であったと考えているため、『土着の宗教』『肥後の引き倒し』という表現を撤回する」とコメントを発表しました。
重ねて、昨日(10月9日)の記者会見での釈明と同じく、「マイナスイメージを伴う表現をしたつもりはまったくなく、県民を揶揄する気持ちも一切ない」としています。
※会見の様子は動画でご覧いただけます。