繁華街での浸水原因はどこにある?

熊本市の中心部にも多数の被害を出した今回の大雨について、熊本市は浸水の原因をどう見ているのでしょうか。

熊本市上下水道局 福田政昭 計画整備課長「短時間に大量の雨が降る、最近のゲリラ豪雨のようなことがあれば、一気に雨水が管に流れ込むので処理能力をオーバーしてしまう」

※熊本市では8月11日午前1時からの3時間雨量が223mmで観測史上最多

一因として挙げたのが「雨量」です。わずか3時間で平年の1か月分を超える雨が降ったことで、下水道や水路の排水が追いつかず『内水氾濫』につながったと分析します。

そして、その排水能力に関わるハード面に課題がありました。

熊本市上下水道局 福田政昭 計画整備課長「分流式の雨水管の方が処理能力が大きくなります」

熊本市の多くの地域では、雨水と汚水を別の管で流す「分流式」を採用しているのに対し、市の中心部は、雨水と汚水を一緒に流す旧来型の「合流式」のままだったことも、被害拡大につながった可能性があるとしています。

ただ、設備改修には莫大な費用がかかる上、ハード面の対策だけでは限界があるとも考えています。

熊本市上下水道局 福田政昭 計画整備課長「新たな施設が完成したにしても雨の降り方によっては、浸水は免れない」