被爆者の言葉に通じるもの

ニュースキャスター オルガ・ヴァカーロさん

【ニュースキャスター オルガ・ヴァカーロさん】
初めて日本に来ましたが、熊本に来る前に長崎へ行き、資料館を見学しました。

被爆者と出会って、彼の言葉はいまだに忘れません。彼が言ったのは『私達が味わったのは被爆だけでなく差別です』『平和は、他人の痛みに共感できる心を持つ人々が増えたときに訪れる』と。

私達に不可欠なのは、日本のみなさんが私達の痛みを理解してもらうことです。私達は平和がはやく来るのを待っています。

この戦争は情報戦争でもあります。ロシアが自分達の嘘を全世界に流しています。お願いですから、私達の実情を伝えてください。それが助けになります。

会場からの質問「ザポリージャ原発が狙われているということですが、それはどのくらいに影響が及ぶのでしょうか?」

【ニュースキャスター オルガ・ヴァカーロさん】
具体的な数値は専門家ではないので分かりませんが、ロシアはいつも脅してきます。プーチンは原発を攻撃する可能性があると脅していますが、今は稼働していません。ダムが壊されたことで水位が落ちていて原子炉を冷やすための水が足りない状況です。

今は停止していても、もし何かあった場合、影響は原発から30〜50kmに及ぶとされています。その地域では市町村が避難訓練をしています。爆発などが起きた場合には50kmでは収まらないと思っています。私たちは、この恐ろしい状況を世界に伝えたいです。


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