「人そのもの」を診る医師
熊本県玉名市に2021年に開院した「くまもと県北病院」は熊本県の北部地域の医療を支える総合病院で、32の幅広い診療科を備えています。
その中の一つ「総合診療科」では、特定の臓器などを診るのではなく、患者の訴えを聞き、その人の暮らしや家庭環境、心の状態なども含めた、その名の通り「総合的に診療」します。

いわば、「人そのもの」を診る医師。その重要性について、田宮貞宏病院長はこう話します。
くまもと県北病院 田宮貞宏院長「地域医療の現実として、高齢化が進んでいて、完治しない病気をいくつも抱えている人が増えています。そこで臓器の専門家の先生の力はとても重要になるが、そこだけで解決できる問題ばかりではない」
「総合的に見る視点や、今後、生活の場に戻るときに何が必要かを視野に入れることは大事になってきますので、総合診療科のスタンスというのは、とても病院の強みになっています」