夏の甲子園を目指す熊本大会は7月5日に開幕します。
注目校紹介、第二弾は「熊本工業」と「ルーテル学院」です。
「憧れのユニフォーム」でマウンドへ
夏の甲子園23回の出場を誇る名門・熊本工業。エースは最速140キロ右腕・山本凌雅投手です。
カーブ、スライダー、ツーシーム、カットボール、スプリット、そしてチェンジアップと、6種の変化球を持っています。

昨夏の甲子園は2年生エースとしてマウンドに上がり、8回2失点の好投をみせますが1点差で敗れました。
熊本工業 山本凌雅投手(昨夏のインタビュー)「凄く応援も大きいですし、凄くいい場所なので、絶対また来年も帰ってきたい」
再び夢の舞台に立つために、山本投手はストレッチを欠かしません。

山本投手「下半身だけでいったら10種類」
他の選手がキャッチボールをする中でも、一人入念にストレッチ。さらに就寝前にも。
山本投手の妹「がんばれがんばれ、お兄ちゃん」

ストレッチをして得た柔軟性で、ここまで大きな怪我なくマウンドに立ち続けてきました。
6つの球種を扱う山本投手の強み、それは、フォームが変わらないことです。
熊本工業 大道陽仁捕手(3年)「腕の振りが、変化球と真っすぐが変わらなくて、バッターが振り終わった後に変化球ってわかる」

実は、山本投手とバッテリーを組む大道捕手は小学校からの仲で、まさに一心同体です。
大道捕手「他のピッチャーより山本投手の球数を受けていると思うので、山本のことは人より知っていると思いますし、学校でもずっと一緒にいます」
山本投手「すごく、自分も投げていて信頼できる部分はあります」

そして、山本投手には熊本工業に人一倍の強い思いがあります。
山本投手「初めて見た野球の試合が熊本工業の高校野球の試合で。まだ小さかったんですけれど、その頃から熊本工業のグレーのユニフォームに憧れたというのは今でも覚えています」
山本投手「熊本工業の背番号1番というのは凄く責任やプレッシャーを感じるけれど、それを逆に力に変えて行ければいいなと思います」

コツコツと積み重ねてきた実力と熊本工業の1番としての強い思いを胸に、最後の夏に臨みます。
山本投手「自分のピッチングで甲子園に行けるように、頑張りたいと思います」