「成長幅ナンバー1」ルーテル学院の注目投手
一方、甲子園初出場を狙うルーテル学院。今年はプロ注目のピッチャーがいます。
最速142キロのサウスポー、阿蘇品陽輝投手です。

2024年の夏は左肘の怪我に苦しみ、マウンドに上がることができませんでした。
ルーテル学院 阿蘇品陽輝投手(3年)「エースナンバーをつけていたので、自分がマウンドに立って3年生を勝たせたかったです」
だからこそ、特別な思いがあります。
阿蘇品投手「今年の夏は9回を投げ切って、チームが勝てるように頑張ります」
阿蘇品投手の強み。それは、針の穴を通すようなコントロールです。

ルーテル学院2年 小山大星捕手「要求したように来るので、キャッチャーをしていて困らない。どこのピッチャーにも負けていないと思います」
精密さの秘訣を聞くと?
阿蘇品投手「特に意識していることはないです」

まさかの感覚派でした!
そんな阿蘇品投手が最も力を入れたのは体作り。練習日は必ずどんぶりに盛った400gの米を食べるチーム全体のトレーニングに加え、自分でも補食を徹底し、毎日平均5食は食べるようにしています。
そして、寮でも盛って、盛って、盛りまくる!器から溢れんばかりの、まさにマウンド盛りです。

阿蘇品投手「おいしいです」
その結果、オフシーズンで体重を8キロ増やし、現在78キロ。全身に厚みが出てきました。入学から約20キロも大きくなったといいます。
ルーテル学院 大森隆監督「大きくなった幅でいったら、チームで一番」
阿蘇品投手「増量のおかげで、スピードと、9回を投げ切れる完投能力が身に付きました」

ピッチングだけではありません。実はエースで4番を担うこともある、まさに二刀流。2024年、夏の熊本大会では代打でヒットを記録しました。
バッティングのポイントについて聞くと?
阿蘇品投手「何も考えずに、来た球を打っています」

投打ともに、天性の感覚でプレーしていたのです。
2024年の悔しさをこの夏にぶつけ、ルーテル学院の歴史に新たな1ページを刻みに行きます。
阿蘇品投手「甲子園にまだルーテル学院は出たことがないので、自分のピッチングで甲子園に行けるように頑張ります」