その4日後…

この日はいよいよ人工授精です。生徒がメス豚の上に乗るのは、オスが乗っていると錯覚させるため。メス豚も交配が始まると思い、安心して受け入れる体勢を作ります。

実習教師 山本真生さん「足で(お腹をさする)そうそう、上手」

人工授精には先日採取した精液を使用します。しばらくすると…生徒がホッと一息。無事成功したようです。

担当した生徒「最後の方は逆流してしまったので、う~んという感じ。でも前よりはうまくできたかなと思います」

「命を誕生させている」という実感

他の農業高校では精液を外部から購入することが多いですが、菊農では命の誕生の仕組みを学ぶために、あえて精液採取から生徒たちが取り組んでいます。

山本さん「自分たちが命を誕生させていると、身を持って感じることが大切なので」

動物と生徒との距離が近いのも菊農の特徴。豚舎の清掃、エサやりも生徒たちが担います。水浴びが嬉しいのか、尻尾を左右に振って大喜びです。

ただ、嬉しいことばかりではありません。