
昭和40年(1965)7月、天草松島を巡る納涼観光バスと遊覧船の映像です。まだ天草五橋は開通しておらず、熊本市から天草に観光に行くのは一大イベントだった頃の様子です。当時ニュースはこう伝えています。

「夏の夜を天草松島めぐりで涼しんで貰おうという恒例の納涼バスが昨夜から走り初めました。


午後6時半2台の冷房バスで三角港におりたお客さんはいずれもレイをかけてハワイ気分。桟橋から納涼船に乗り込みます」
当時冷房のついたバスはまだ珍しく、バス会社がこの「納涼バス」に力をいれていたことが分かります。


「船が松島あたりに 差し掛かる頃みんな甲板で思い思いに涼しさを満喫。ブラスバンドの演奏にあわせて歌いだす人も出て2時間にわたって夜の海を楽しみました」


この翌年、昭和41年には天草五橋が開通し、天草への観光客数は一気に増加しました。60年後の現在も国内外を問わず多くの観光客を集めています。