昭和56年(1981)、熊本市の江津湖畔にあるRKKルーデンステニスクラブの竣工式の映像です。

県民の健康への関心が高まる中、当時RKKは「体力づくり運動」を展開しており、その一環として開設されたクラブの竣工式を、当時のニュースはこう伝えています。


「このRKKルーデンステニスクラブは、去年12月から建設が進められていたもので、豊かな緑に囲まれたおよそ8500平方メートルの敷地には、国際級のオールシーズンコート8面があり、この内3面にはナイター設備も設けられています」


江津湖畔の自然溢れる環境の中、当時としては国内でもトップクラスの設備を擁したルーデンステニスクラブでは、様々な人がプレーを楽しみました。


スポーツマンとして名高かった当時の熊本県知事、細川護熙さんもその一人。1984年の国体予選では、ダブルスで準決勝まで勝ち進む実力でした。週に3、4日も練習場に通っていたそうです。


1986年、デビスカップ東洋ゾーンの準決勝が熊本で開催された際には、日本代表チームの練習場になりました。試合直前にも関わらず体を痛めつけるハードな強化練習に、代表選手も「こんな練習では(自分の調子がいいのか悪いのか)わからない」とこぼしていました。このあと日本代表チームは、厳しい練習の甲斐あって中国との準決勝に勝利しています。

竣工から40年余り。RKKルーデンステニスクラブは、熊本のテニス文化の中心の一つとして、今も多くの人がプレーを楽しんでいます。