水俣病「原点の地」と呼ばれる熊本県水俣市の「百間排水口(ひゃっけんはいすいこう)」で、作り替えられた樋門(ひもん)が4月11日に設置されました。
胎児性水俣病患者たちが工事を見届ける

百間排水口は、水俣病の原因企業「チッソ」が、メチル水銀を含む有毒な工業排水を流した場所です。
ここは水俣病の「原点の地」とされ、樋門は当時、海水の逆流を防ぐ役割を担っていました。
11日、胎児性水俣病患者たちが見守る中、新たな樋門が1枚ずつクレーンで吊るされ、4枚全てが新調されました。

水俣の歴史的遺構(跡)を残す会 松永幸一郎副代表「百間排水口は胎児性水俣病患者にとっては憎い場所。でも多くの被害を出したわけだから、きちんと伝えていって、二度と水俣病を起こしてほしくない」
新たな樋門は熊本県産のヒノキで作られていて、高さ3メートル、幅2.4メートル、重さが650キロあります。
歴史を伝える場として新しく樋門が作られ、百間排水口は現地保存されます。









