愛され続けた70年間の記録

「5014号車」はかつては福岡で活躍し、1978年に熊本市が西鉄から4台購入しました。しかし、車両が作られたのは今から約70年前。2009年までに3台が廃車になりました。
最後の1台を守るため、市は修理に9138万円以上をかけました。
市交通局運行管理課 荒木敏雄 課長「朝のラッシュ時に活躍してほしくて復活させた」
一般的な車両の倍、130人を運べる輸送力の高さが必要不可欠だったといいます。
そうして2017年に運行を再開。健軍町電停と上熊本電停の間を朝に1日1往復してきました。
荒木課長「朝ラッシュでの効果は十分発揮してくれたと思う。福岡市内線で頑張って走っていたことからファンも多くて、8年間頑張ってくれたなと思っています」
ただ、車両の老朽化は止められず。次の車検に必要な部品が製造されなくなったことで運行再開から約8年での引退となりました。
市交通局は今後、イベントなどで車両を一般公開したいとしています。









