熊本県の「懐事情」は?家計に例えて考える

改めて県の懐事情をみていきましょう。来年度の当初予算案で示された歳入=「入ってくると見込んでいる額」である8448億円の内訳です。

▼収入、いわゆる「給料」にあたる地方税は、横ばいの1640億円(±0%)です。

▼「仕送り」にあたる地方交付税や国庫支出金は減少すると見込まれています。
地方交付税:2222億円(-3.1%) 国庫支出金:1190億円(-2.1%)

▼足りない分(約10%)は県債を発行、いわゆる「借金」をして補填します。県は今年度末の時点で通常県債、いわゆる「借金の累積額」を9300億円程度(+7.2%)と見込んでいます。

これは、県民ひとりあたりにすると約54万円の借金をしていることになります。

懐事情について県は「危機感を持っている」として、さらに財政健全化に取り組んでいきたいとしています。