中国の旧正月の春節に合わせた大型連休が始まり、熊本県内にも多くの観光客が訪れています。ただ、その「おもてなし」には、変化もあるようです。

「春節」に意気込む観光地

熊本県の観光地・阿蘇には、さっそく多くの観光客が訪れています。JR阿蘇駅前のバス乗り場は、阿蘇山上へ行こうとする人たちで混雑。ほとんどが中国や台湾からの観光客です。

中国から「ウソップ」「寒いけどとてもいい所」

また、一面「銀世界」となっている草千里には大型バスが次々と訪れ、ツアー客たちが雪景色を楽しんでいます。

台湾から「ニューイヤー、台湾の雪は少しです。(阿蘇は)きれいな街ですね」

冷えた体を温めようと草千里のコーヒーショップも大賑わい。土産物店のスタッフは、「あす(1月29日)以降は訪れる観光客もさらに増えると思う」と話し、「しっかり“おもてなし”したい」と意気込んでいます。

熊本市の商業施設でも、この春節をチャンスと捉え戦略を練っています。

熊本ならではの「福袋」で勝負

熊本市にあるサクラマチクマモトの強みは「利便性」。バスターミナルがあることで、「空港から市街地へ」あるいは「熊本から他県へ」など移動のために立ち寄る観光客を見込めます。

サクラマチクマモト 営業統括部 坂本鈴香さん「1週間くらい前から徐々に外国のお客さまが増えている感じがします。1.5倍くらいになっている感覚」

ただ、通り過ぎるだけにならないよう、こんな手を打ちました。

坂本さん「春節用の福袋を今年は作りました。ひとつは熊本の銘菓や熊本のお土産、もうひとつは人気のくまモングッズが入っている福袋です」

売り場には、春節の象徴である赤いランタン。福を招くと言われています。

坂本さん「ただのバスターミナルだけではお客さまは来てくれませんし、歓迎ムードが伝わればいいなと思って多めにちょうちんをつけました」