新年は、年越しそばならぬ「年明けうどん」があるのを知っていますか?

年の初めから1月15日までに、赤いトッピングが乗ったうどんを食べると縁起が良いと言われています。1月15日は過ぎてしまいましたが…それでも寒い冬は美味しいうどんで温まりたい!そしてできることなら縁起まで担ぎたい!

今回は、熊本市内で食べられる2つの個性的なうどん屋さんをご紹介します。※2025年1月10日放送

上下水道局にうどん屋さん!?

リポーター「本当にここ?熊本市上下水道局、間違いないの?」

なんだか入るの緊張…

情報では熊本市上下水道局の地下に人気のうどん店があるということで、半信半疑で行ってみると…。

リポーター「あ!ありました!みのやさん」

43年前に熊本市役所裏で創業し、その後戸島(熊本市東区)などで営業していた人気のうどん店『みのや』。10年前、熊本市が地下スペースに食堂を公募していたのをきっかけに移転してきました。

みのや 石橋靖子さん「最初は水道局でうどんって変だった。(公募は)社員食堂だったんです。だけど誰でも応募可能ですよっていうことで」

以前の店は告知もなく閉店しましたが、昔からのファンはもちろん、新規のお客さんが口コミや情報を頼りに訪ねてくるそうです。

常連客「最初は誰かに聞いたんですよ『ここにおいしいうどん屋さんがある』って。恐る恐る入っていったのがきっかけ」

――うどんのお味はいかがですか?
常連客「おいしいです。麺は “やわもち” っていう感じ。やわらかいけどコシもあって」

多くの人たちに愛されている『みのや』のうどん。名物はインゲン豆とごぼうの天ぷらを乗せた「まめごぼううどん」です。

名物も食べたいところですが、今回はリポーターがとっても縁起がよさそうなメニューを発見!

リポーター「日の出?日の出うどんですか?」

1年中出されている「日の出うどん」。雲に見立てた山芋の間から、太陽のような黄色い卵が顔を出す、縁起が良さそうな名前のうどんです。

さっそくお出汁から味わうと…。

リポーター「お出汁の色はかなり澄んでます。んー!旨味が後からぐわっと出てくるような、良い出汁です」

出汁にはカツオやウルメイワシのほか、三大高級昆布の一つ「羅臼昆布(らうすこんぶ)」も使われています。

リポーター「日の出(卵)いただきますか。麺に絡むね。黄身の甘みがまろやかです。柔らかく、でもほんのり真ん中には芯があって、コシも感じる。九州のうどんって感じ」

優しいお出汁にやわらかい麺。疲れた胃腸へも響く優しいメニューです。