「政治とカネ」か政策か 候補者・有権者の関心にギャップあり?

記者の取材では、選挙当初は「政治とカネ」の問題が熊本県内でどれほど影響するか分からず、自民党関係者は「見えない敵と戦っているようだ」と表現していました。しかし選挙戦が始まると、有権者から「政治とカネ」の意見が聞かれないため、演説で扱う時間を短くする自民前職の候補もいました。

一方、野党候補に関しては、有権者からは「『政治とカネ』批判は分かるが、何をしたいのか政策が分からない」という声が上がりました。有権者の「野党候補=批判」というイメージが、票が伸びづらかった一因かもしれません。

伊藤教授「裏金問題は倫理的な問題で、必ずしも政策とはリンクしないところがある。大きな問題に感じる割には生活密着型(の問題)ではなく、必ずしも有権者の投票行動には結びつかないという面があった」