《暗》の政党

【自民】8万票の大幅減

自民党の得票は、前回の衆院選と比べて約8万票減らしました。前回参院選と比べても約6万票低く、政権交代を許した2009年の総選挙(32万票)よりも少ない得票でした。全政党の中での得票率も前回衆院選の41%から今回は34%に低下しています。自民の4候補の得票は合わせて約43万7000票でしたが、比例票とは20万票近い差がありました。

選挙区では知名度などがあり「顔が見える」自民候補に投票しながらも、自民党派閥の裏金問題や物価高などへの不満から比例では自民を避けた動きが垣間見えます。

【自民党】の得票(得票率)

2024年衆院選:約24万1000票(約34%)

2023年参院選:約30万2000票(約44%)

2021年衆院選:約32万3000票(約41%)

【公明】「集票力」回復せず

県内の選挙区では候補を擁立せず、自民の4候補のうち3候補に推薦を出して比例に注力した公明ですが、こちらも前回衆院選と比べて約3万5000票減らしました。

10万票を割り込んだ前回参院選と比べれば、かろうじて10万票台に戻しましたが、組織の足腰が弱くなっていることに加え、政権与党の一因として自民党派閥の裏金問題の影響を受けたとみられます。

【公明党】の得票(得票率)

2024年衆院選:約10万票(約14%)

2023年参院選:約9万9000票(約10%)

2021年衆院選:約13万5000票(約18%)

【維新】野党第4党に転落

前回衆院選では選挙区での候補擁立を見送った日本維新の会は、今回4区で候補を擁立して比例と連動した戦いを展開しましたが、比例票は前回衆院選と比べて約1万5000票減、前回参院選からは約3万5000票減でした。

前回参院選では立憲を上回り、野党第1党の地位を得ましたが、兵庫県知事の問題や大阪万博への批判などで全国的に票を減らした影響は県内にも及んだとみられ、立憲や国民、れいわを下回り野党第4党に転落しました。

【日本維新の会】の得票(得票率)

2024年衆院選:約4万1000票(約6%)

2023年参院選:約7万6000票(約11%)

2021年衆院選:約5万7000票(約7%)

【共産】得票減に歯止めかからず

共産党は2区で候補を擁立し、比例票の掘り起こしを狙いましたが、前回衆院選から約1万票減らしました。

比例九州ブロックでは目標の2議席に届かず、かろうじて1議席を確保しましたが、6万票近く得ていた2014年の衆院選と比べても得票減に歯止めがかかっていません。

【共産党】の得票(得票率)

2024年衆院選:約2万4000票(約3%)

2023年参院選:約2万6000票(約4%)

2021年衆院選:約3万4000票(約4%)