もう一つの顔「牛を愛する農学部生」

今でこそスカウトの目に留まるピッチャーに成長しましたが、高校生の頃の最速は142キロ。3年生の夏の地方大会も1回戦敗退と、大学入学当初はプロ入りをまったく考えていなかったと言います。

廣池投手「子どもの頃は畜産が好きだったので、畜産関係の仕事に就きたいと思っていました」

宮崎県都城市で自然に囲まれて育った廣池投手。親戚が畜産業を営んでいたこともあり、小学生の頃から畜産業界に憧れを抱いていました。

大学で選んだ学部は「農学部動物科学科」。大学卒業後は畜産業界に就職できるよう、専門的に学べる学部です。

中でもこよなく愛するのが、牛。

――牛の可愛いって思うところは?

廣池投手「首の下の辺りを触ったらわかるんですけど、柔らかくて気持ち良いです」

キャンパスの牛舎に行けば、餌をやる姿がありました。

廣池投手「草以外に濃厚飼料という、人で言ったらおかずみたいな」

9月下旬に生まれたばかりの子牛にミルクをやり、今度は搾乳。さすが農業高校出身、慣れた手つきで搾乳していきます。

農学部スタッフ「廣池投手もおとなしいというか、優しい性格なので、牛も合わせておとなしくなっているのかなと思います」

牛が好きすぎて…野球のグラブにも牛のデザインがありました。

廣池投手「グラブを作る時にこのマークがあったので、選びました」