熊本県の南阿蘇村にある清水寺で38年ぶりに観音像が開帳されました。「住職一代のうち開帳は一度だけ」とされる観音像とは。

38年ぶりに開帳されたのは清水寺の千手観音像で、高さ約1メートルの木彫りの観音像です。

1200年以上の歴史があるとされる清水寺では、住職一代のうち一度だけ観音像の開帳が許されるとの言い伝えがあり、二十代目の住職を務める本田住職が、災害復興などのお礼として今回の開帳を決めました。

清水寺 本田清道住職(78)「(熊本地震などで)観音様が倒れているのではないかというのが一番の心配だった。今回、扉を開けたら無事に立っておられたから安心した」

実は前回、38年前の開帳では多くの人が訪れたためお堂の床が抜け落ちるハプニングがあり、RKKの資料映像にもその様子が残っていました。

きょう11日のご開帳法要にも多くの参拝者が訪れましたが、今回は無事に営まれました。

参拝に訪れた人「参ったら自分の気持ちが落ち着くというか」

ご開帳はきょう11日限りで、次は数十年後となりそうです。

前回  1986年
前々回 1906年