「私たちの苦しみはどこにいったの」

藤枝さん「1枚送ってきて。今までの私たちの苦しみはどこにいったのと思います」

母・有枝(ありえ)さん

この認定制度のベースとなっているのが「公害健康被害の補償等に関する法律」いわゆる「公健法」です。

「被害者を迅速に広く救済する」ことが目的とされていますが、施行されて50年。その目的は果たされていません。

補償の枠組みが「機能不全を起こしている」

熊本学園大学 社会福祉学部 花田昌宣教授「被害を受けた人を補償するような枠組みが、どっかで機能不全を起こしている」

花田昌宣教授(8月28日)

水俣病の専門家 花田教授は、水俣病の定義や被害の全容があやふやなまま補償の枠組みが作られたため、被害者の救済につながっていないと指摘します。