日本一はない「何か違う」

_午後8時過ぎ

練習を終え、1人暮らしの自宅に帰るとすぐに夕食の準備。

山田監督「包丁使うのこれだけです。包丁の出番は終了です」

夕食はYouTubeで野球関連の動画を見ながら。

帰宅して30分足らずで夕食を済ませました。

山田監督「洗い物は後でするんで、明日の練習だけもう一回・・・」

そう言って取り掛かったのは、グラウンドに掲示していた練習メニューの作成。

監督、まだ着替えていません。

野球の事がひと時も頭から離れません。

そんな山田監督、高校時代から当時のコーチに指導者の道を勧められたといいます。

山田監督「高校野球をやることはお金払ってもできないので、この年齢だと。権利は今の高校生にしかないので、その高校生と一緒に目標を追えるのであれば幸せだなあと思って。すんごい楽しいですよ、今」

監督として31歳で甲子園初出場、初勝利。

その裏側には毎日の練習に向けた緻密な準備と、選手たちを見守る温かくも厳しいまなざしがありました。

最後に、監督しての目標を聞くと意外な言葉が。

山田監督「日本一はないですね」

記者「甲子園優勝ではない?」

山田監督「何か違う」

「子どもたちの目標である甲子園を一緒に目指すが僕がやりたいこと。結果的に行ける行けない、勝ち上がる、勝ち上がれないはあるとは思うですけど…それでいいかな」

ただ、夏の甲子園に向けて闘志を燃やします。今の3年生は、監督として初めて勧誘し入学してくれた生徒たちだからです。

山田監督「もうお金払っても彼らと野球できないから、なんとか夏、行きたいですね。もう一回」