警察は、道路を管理する国土交通省と対策を検討。直進と右折を分離するため、新たに「直進」と「左折」の矢印信号が設置された。

Q青信号はつくんですか?
相部博昭副署長「つくことはありません。青信号の代わりを示すために直進と左折右折、3方向の矢印が出ることになっています」


対向車が直進する間は、右折の矢印が消えているため、赤信号に従って右折車は動かない。その後、対向車が止まったタイミングで右折の青矢印が点灯し、右折レーンの車が進み始める。対向車を気にする必要がないため、車の流れもスムーズだ。

◆不思議な信号のおかげで“事故激減”

この信号が設置された2019年以降、人身事故の件数は激減した。去年は1件、今年は3件に抑えられている。

福岡県には湯川交差点のほかにもこうしたタイプの信号機が設置されている場所が3か所ある。いずれも事故防止や渋滞の緩和に役立っているという。「赤なのに進め」一見、矛盾した信号機がドライバーの安全を守っている。