福岡空港を運営する福岡国際空港は10日、22年度の純利益が91億円の赤字だったと発表した。営業収益は312億円と前年度に比べて2倍近い伸び(176.3%)を示したものの、営業費用を上回ることはできなかった。
◆決算概況

営業収益 312億円(前年比+135億円)
営業利益 △19億円(前年比+83億円)
経常利益 △91億円(前年比+82億円)
当期純利益 △91億円(前年比+79億円)
◆国内線の旅客はコロナ前の88%まで回復

福岡国際空港の決算資料によると、2022年度の国内線の旅客数は約1570万人で新型コロナ流行前の2018年度と比べると88%。国際線は約226万人でコロナ前比33%だった。いずれも新型コロナの影響が続いた。特に国際線は回復のペースが鈍いものの、23年度は5月時点で旅客の運航便数が90%ほどに戻るとしている。
◆2023年度も赤字の見通し
2023年度は、国内線の旅客数が約1607万人、国際線が前年の約2倍となる472万人を計画している。これにより、430億円の営業収益と79億円の最終赤字を見込む。2023年度は、国内線の旅客数が約1607万人、国際線が前年の約2倍となる472万人を計画している。これにより、430億円の営業収益と79億円の最終赤字を見込む。永竿社長は「国際線ターミナルビルの増改築が完了後の2026年度か2027年度には黒字化させたい」と話す。







