コロナ前の日常生活に戻りつつありますが、重症化リスクの高い高齢者を支える介護現場では対策に頭を悩ませています。
◆初めてマスク無しを体験する園児も

園児の声元気いっぱいに駆け回る園児たち。福岡市早良区の飯倉幼稚園では、新型コロナが「5類」に移行したことを受けて9日から園児にマスクの着用を原則求めないことにしました。

園児「マスクずっとしてたら暑くなっちゃう」
保護者「入った頃からマスクが必須でした。外してよくなったのは今回が初めてです」

毎日実施してきた体温測定も止め飛沫防止のパーティションも取り外しました。
飯倉幼稚園・牛島武史園長「マスクがないことで目だけで言っていたものが、顔全体の表情を使って伝えることや受け取ることができ保育活動でも有効です」
◆今後の対策に悩む「介護」の現場

一方、5類移行に不安を抱えているのは重症化リスクの高い高齢者を抱える介護施設です。
RKB下濱美有「施設の入口には検温、健康状態を書くシートが置かれています。外からウイルスを入れない対策は続けていくということです」
この施設は、家族との面会は1階の広いスペースに限って行っていました。今後は部屋での面会を再開することも検討しています。

会議する職員「居室で面会となったら風邪や咳の方に関してはまだもう少し・・・。コロナがなくなったわけではないので不安はある」
理事長「できればマスク着用をお願いするという形にしましょうか」
話し合いの結果、マスクの着用は、入居者と職員のいずれも個人の判断にしました。面会に来る家族などには引き続き着用をお願いすることにしました。また、職員も食事や入浴の介助をする際はマスクを着用します。

もやい聖友会・権頭喜美惠理事長「年間を通していつ流行するのかわからないのでどの時点で気持ちが解放されるのかという不安はあります」







