女の子の健やか成長を願う「ひなまつり」。新型コロナによる行動制限などが緩和され、従来の規模や演出でひなまつりのイベントが開催されています。
◆筑前の「小京都」秋月 城跡の階段に600体

筑前の小京都、福岡県朝倉市の秋月で始まったひなめぐり。秋月城跡ではシンボルの長屋門へ続く24段の石段に、約600体のひな人形が3年ぶりに飾られました。

RKB川内信江「新型コロナウイルスにより展示されていなかったひな人形が3年ぶりにお目見えしました。近づいてひな人形を見ると、いろんな表情が見られてワクワクします」
石段のひな人形は全て地域の人たちなどから寄付されたもので、土日祝日と3月3日のひな祭り当日に展示されます。現地では午前9時半からひな人形を並べる作業も体験できます。

訪れた人「初めて見ました。すごーい。お城とマッチしていいですね」「地域の活性化にもすごく役立つんじゃないかと思います」「楽しかった」
あさくら観光協会 里川径一事務局長「この自然の情景と昔の建物と石畳の風合いとかすごくいいんじゃないかなと自画自賛して」「待ちに待ってましたと声かけいただける方もいて、本当に3年ぶりに開催できてよかったです」
◆城下町のひな人形に古くからの伝統息づく

秋月では城跡のほか、周辺の29の店舗でも歴史のあるひな人形を見ることができます。秋月武家屋敷邸に伝わる明治時代の作品には、釵子(さいし)と呼ばれる頭の飾りがきれいに残っていて、大切に受け継がれてきたことがわかります。
また、秋月には皇室にまつわるひな人形もありました。

秋月歴思堂 渡邊俊二さん「こちらの立ちびなは、今の天皇皇后両陛下がご成婚された際に献上されたおひな様になります。普通は博物館などでガラスケースのなかですけど、お客様に近くで見ていただきたいという思いから出させていただいております」







