よそ者だからこそ気づく、上海語の魅力
新民晩報のコラムに戻りましょう。「上海語を学び、どんどん喋ろうよ」と呼びかけたコメディアンとは別に、このブックフェアには、ある文学賞を受賞した作家も出席していました。この作家も「上海語をもっと使おう」と提言し、次のように語ったそうです。
「上海語は『癒し』です。路地にある小さな商店や飲食店が上海語で接客するようになれば、それは特色ある都市景観になるのではないでしょうか」
実はこの作家は上海出身ではなく、ロシアと国境を接する東北部の黒竜江省の生まれです。いわばよそ者だからこそ、しかも文字を綴る作家だからこそ、上海語という地域ならではの方言の魅力が見えてくるのかもしれません。コラムによると、この作家はこうも言っていました。
「上海語を話すということ――それは、上海に住むすべての人が流ちょうで完璧な発音を求めるのではありません。言語はコミュニケーションの道具なのです。『新上海人』、つまり学業や仕事で上海に来た人たちが、上海語を使って、路地裏で簡単な挨拶をしたり、市場で値段を尋ねるフレーズで思わず微笑んだりするだけでも、それは上海社会に溶け込むための第一歩になるわけです」
コメディアンの提言や作家の主張を引用したあと、このコラムの筆者は、「上海語」をこのように位置付けています。
「『上海語を話す』ことの真の意味とは、包容力があり、活気に満ちた上海語コミュニティを育むことにある。そのコミュニティは、全員が言語の専門家である必要はない」







