「紘彬の救助を諦め、倫彬と紗彬の救助を選んだ。あの日の選択を私は自分で許すことができない」大沼さん自作の詩
講演の最後に大沼さんは自作の詩を朗読した。
道しるべ。
毎日が幸せだった。
「このまま時が止まればいいのにな」それが私の口癖だった。
子どもたちの成長が愛おしく、少しでも長くそばにいたい。
そんな思いで毎日を過ごしていた。何気ない日常が宝物で、子どもたちと過ごす時間のすべてがかけがえのないものだった。
紘彬、倫彬、紗彬、3人の子どもたちは私に愛を教えてくれた。
笑い、甘え、愛らしいその姿が私の幸せそのものだった。
だから事故のあと、私は何度も自分を責めた。
あのとき、時が止まればいいと願ったから、本当に神様は時を止めてしまわれたのだろうか。
助かるはずがない状況の中で、私は生かされた。
救助されたとき、これからの人生を精一杯生き抜こうと胸に誓った。
それほど目の前の光景は壮絶だった。
紘彬の救助を諦め「ひろー」と叫びながら、倫彬と紗彬の救助を選んだ。
あの日の選択を私は自分で許すことができない。







