伝統漁法で狙う玄界灘の”サクラダイ”

福岡県沖の玄界灘。朝日が顔を出した瞬間から漁は始まります。

海に仕掛けを投げ入れます。

ロープの長さは900メートル。その途中に50メートルの網が括りつけられていて、2隻の船で並走して引いていきます。

これは二双吾智網漁(にそうごちあみりょう)と呼ばれ、円を描くように包囲網をつくり、海底に潜むタイを捕らえる伝統的な漁法です。

挑むのはこの道43年のベテラン漁師、糸島市船越漁港の仲西一男さんです。

Q今のタイはおいしいですか?

福洋丸船頭 仲西一男さん
「一年中おいしいと思うけどね」

狙ったポイントを引いて、いよいよその時が来ました。

900メートルの仕掛けを、船のローラーを使って一気に巻き上げていきます。

どれくらいの魚が網に掛かっているのか?期待と不安が入り混じる瞬間です。

Qそのタイ、大きくないですか?

船員
「普通」

これが玄界灘の天然マダイ。

この時期のタイは産卵期で、脂をたっぷり蓄えピンク色になるため、「サクラダイ」と呼ばれます。

Q一番おいしいタイのサイズは?

船員
「1.5キロくらい」

鮮度を保つため、すぐ氷漬けに。

タイの他にも、塩焼きにしておいしいレンコダイや、

刺身、そして肝がおいしいウマヅラハギなどが掛かっていました。

これらを1箱5キロになるように、同じサイズにそろえて数匹ずつ詰めていきます。

そして、乾燥を防ぐためのビニールシートを張って保冷庫へ。これで一連の作業が終了。

仲西さんたちは5人でこの作業を一日に何度も繰り返します。

Q結構体力使いますか?

船員

「まだ風が涼しいからいいですけど、6月7月になると熱中症に気を付けないと倒れることもあるので」