◆若い姉弟の飾らない面白さ


この番組の見どころの一つは、若い姉弟の飾らない面白さ。二人が「島に唯一あるカフェ」を紹介してくれたんです。

えりなさん:現在「島唯一のカフェ」です。
真太郎さん:テッテレー!

と紹介されたのは、自動販売機でした。


島の野菜を栽培して、特産のツバキ油をたっぷりかけたピザが、とてもおいしいらしいです。真太郎さんが初めて盛り付けに挑戦しました。面白いので、姉えりなさんのツッコミに注目してください。

真太郎さん:大丈夫なの? ピザをやろうっていうのに、こんいう不慣れなところを撮っていただいて。
えりなさん:それ、真太郎が不慣れとるだけや。
真太郎さん:だって、やったことないんです。試食専門なんで。

「不慣れだ」と言うのを、「不慣れとるだけや」。面白い。この姉弟、なかなか魅力があるんですよ。


◆島に助けられた少年時代


見どころの2つめ。島が、とにかく美しいんです。春の桜と菜の花。夏の海。秋のすすき。冬の椿。四季がとても魅力的な番組になっています。なぜここにカフェを作りたかったか、聞いてみました。

えりなさん:加唐島は、祖母と母の故郷なんですよね。小さいときから、お盆と正月は来ていて、大好きなんです。観光客さんの目的が「釣り」か「猫」なんです。それ以外にも、加唐島に行くきっかけの場所を作れたらな、と思って、まずはカフェを、おいしい島野菜を知ってほしいからなんです。まずは、島を知ってもらいたい。

真太郎さん:島はどこもどんどん人口が減っていって、過疎化が進んでいると思うんです。そこは、何とか食い止めたい。なくなってほしくないんですよ。これから学校に通ってくる子供たちにとっても、こういう場所はあった方がいいと思うんです。