福岡県警は、警察署に所属する50代の男性職員を窃盗や酒気帯び運転の疑いで書類送検し、計5人の関係職員を処分しました。
27日、福岡県警は、粕屋警察署の会計課に所属する58歳の男性職員を窃盗や酒気帯び運転の疑いで書類送検し、懲戒免職処分としました。
また、関係職員4人を本部長注意などの処分としています。
男性職員は、2024年10月から2025年2月までの間、粕屋警察署で落とし物として管理していた交通系ICカードなど計17枚(残高計65390円)を盗んだり、8月17日午後4時半ごろ、古賀市花見東の路上で酒を飲んで自転車を運転したりした疑いが持たれています。
警察によりますと、パトロール中の警察官が自転車を運転する顔の赤い男性職員を見つけ、停止を求めました。
男性職員の呼気から基準値の4倍を超えるアルコールが検出され、さらに持ち物から他人名義のICカードが見つかり、事件が発覚。
県警の任意の事情聴取に対し男性職員は「自分で使うために廃棄予定のものを持ち去った」などと話し、容疑を認めているということです。
警察によりますと、男性職員の自宅からは計280点のICカードやデジカメ、SDカードなどが見つかり、男性職員からの聞き取りなどから、約20年前から計30回ほど同様の窃盗行為をしたとみられるということです。
今回の事案について福岡県警の那須重人・首席監察官は「事実関係を踏まえ、厳正に対処した。組織を挙げて、非違事案防止取り組んでいる中、本県警察職員がこのような事案を起こしたことについて、被害者及び県民の皆様に対し、深くお詫びします。職員の指導・教養を徹底し、再発防止に努める」とコメントしています。







