決断の背景にあるものは・・

苦渋の決断を余儀なくされた小竹町ですが、赤字を抱え続けた背景には病院だけでは解決できない構造的な問題がありました。

小竹町立病院・山本光勝院長
「医療費が高騰して国の財政を圧迫しているとか、そういうことで病院に利益がいかないようなシステムを作っているということだと思うんですよね、それで今全国の病院が苦しんでいる」
急激な物価高が反映されない「診療報酬制度」

病院の赤字をめぐり最大の要因となっている「診療報酬制度」。
「診療報酬」とは医療機関などがサービスの対価として患者や医療保険から受け取る報酬で、それぞれのサービスごとに価格が決められています。
価格は医療機関などが自由に決められず、国が2年に一度経済状況などを踏まえて改定しています。
しかしその改定率は2016年から全体でマイナスが続いていて、急激な物価高が診療報酬に反映されていないのが現状です。
小竹町・井上頼子町長
「いろんなものが高騰していって、でも国からいただけるお金にも限りがあるし、診療報酬の改定につきましては町村会で、国に申し入れたり県に申し入れたり、一生懸命動きはしているんですけど、小竹町単体でどうなる問題ではない」







