自転車の値上がりが止まらない。小売物価統計によると、電動アシストなどの機能が充実したモデルが増えたこともあり20年前と比べると74%上昇。特にこの1年は物流費や円安などの影響で値動きが激しい。その余波は電動タイプにとどまらず、手頃な“ママチャリ”にも広がっている―。
◆もうママには買えない?ママチャリが手頃でなくなった日

福岡市内で15店舗を展開する自転車の専門店「KAITO」。最も手頃な26インチのいわゆる「ママチャリ」タイプが2万5800円で販売されていた。店によると5年前は1万5800円、去年は1万9800円で、特にこの1年で約6000円値上がりしたという。ママチャリの「2万円超え」に驚いたのは、娘の塾通いに使う自転車を求めて来店した家族連れだ。

父親「昔に比べたら高くなってるなぁ・・・。率直な感想」
来店客「高い!自分の中では高いです。でもギアの切り替えとかいろいろついてるから、それくらいするのかなと」
総務省の小売物価統計調査によると、自転車の平均単価は電動アシストなどの機能が充実したこともあり20年前と比べると74%上昇した。物流費や円安などの影響だが、特にこの1年の急激な値上がりが目立つ。