◆渋滞に苛立つ観光地の住民、自転車が“特効薬”に?

福岡県屈指の観光地「糸島」。海岸線に沿ってビーチが点在し、おしゃれなカフェやレストランが並ぶ。ここの観光協会が行うレンタサイクル事業は常に活況だ。

北海道からの観光客「車を借りられなくて、それなら自転車で景色を見ながら回ってもいいかなと」
名古屋からの観光客「自転車の方が小回りが効いて気持ちがいいです。風が気持ちいい、それに尽きると思います」

24台ある自転車は平日でも午前中にはすべて貸し出し中になるという。この糸島のレンタサイクルが、JR九州が「サイクルトレイン」の実験を始めたきっかけの一つだった―。

糸島市観光協会・高田秀峰業務執行理事「道の狭い糸島にたくさんの観光客が来て地元の人たちもストレスを感じています。来られる観光客もストレスを感じるよりも、むしろ自転車を利用してもらい、お互いにストレスのない街をつくりたいのです」

鉄道が送客する「自転車客」は、観光地の渋滞解消にどこまで貢献できるのだろうか。