福岡県宗像市の私立高校に通う男子生徒が、部活の上級生からのいじめなどを訴えて自殺した問題です。
生徒の母親が上級生に損害賠償を求めた裁判で、このうちの1人が「お仕置きとして日常的に悪ふざけを行っていた」などと証言しました。

宗像市の東海大福岡高校の剣道部に所属していた当時2年の侑大さん。
2021年3月、部活でのいじめなどを記した遺書を残して自殺しました。
第三者委員会は侑大さんが上級生からわいせつな行為されるなどいじめを受けていたと認定。
母親が損害賠償を求めて、当時の上級生4人を提訴しました。
このうち3人とは和解が成立するなどしましたが、20日、残った1人との裁判が開かれました。

上級生は当時の状況について、「部員同士で性器を触るなど、日常的に悪ふざけを行っていた」と証言。そのうえで「生活態度を注意しても聞かないので、お仕置きとしてやろうと思った」などと述べました。

裁判のあとの会見で侑大さんの母親ー。

侑大さんの母親
「何度思っても私の中でその映像はつらい出来事だし、ひどい出来事。何度聞いても何度読んでも胸が苦しくなるくらいの行為だと私は思っています」
判決は9月19日に言い渡される予定です。