伴コーチ「メンタルは強い弱いではなく鍛えるもの」

東京都出身の伴元裕さん。学生の頃はテニスをしていて野球の経験はほとんどない。7年間商社に勤務した後、スポーツ心理学を学ぶため渡米。デンバー大学大学院を修了後、2017年にメンタルパフォーマンスコンサルティング会社株式会社OWNPEAKを立ち上げ、代表を勤める。子供たちやアスリートを対象に、メンタルトレーニングを通してパフォーマンスに繋げる支援をしてきた。
東京五輪では、トレーニングを行った選手がメダルを獲得するなど、これまで多くのトップアスリートを指導している。

ホークスには2024年秋季キャンプからミーティングなどに加わり、現在は一軍に同行、必要とする選手に寄り添っている。選手にはアドバイスではなく、今の状況を一緒に整理して選択肢を提示、選手自身に決定してもらうというスタンスを取っている。
伴コーチは「メンタルはスキル=技術なので、野球に限らず他のスポーツにも必要だ」と話す。
「乗っかり戦法」実践中!

勢いは1人では作れない。ベンチで誰かが声を出した時に、その言葉を孤立させない「乗っかり戦法」を取り入れている。
同じ言葉を他の選手が繰り返して言ったり、繋がるような言葉かけをすることで、ベンチの雰囲気は良くなる。誰か1人の言葉で終らせない雰囲気が、良いパフォーマンスに繋がっていく。
伴さん自身も積極的に声を出しているが、選手に個別に声をかける時は、どのタイミングが一番良いか選手の動きを観察しながら判断している。