生理痛 医師でさえ「胃の痛み」

女性は月に一度排卵すること。
妊娠しなかったら経血が体外に出るのが”生理”であること。
高橋さんは、日本では多くの人が学生時代に学ぶ基本的なことを伝えた。

エチオピアでは医師でさえ、生理痛を「胃の痛み」と表現することもあるほど、生理の基本的な知識が共有されていないのだ。

難民キャンプで生理セミナーを受ける女性たち
難民キャンプで吸水ショーツを寄贈 笑顔がこぼれた

高橋くみさん
「最初はみなさん恥ずかしがっていましたが、次第に質問攻めにあいました。
 排卵などの生理のしくみを学ぶ機会がなく、生理が終わることを知らない人も
 多くいます。」

生理用品にアクセスできないエチオピアの少女や女性たちは、生理の期間中、学校に行けない、仕事ができないケースが多々あるという。

高橋さんがセミナーの最後に吸水ショーツを寄贈すると、女性たちから感謝と感激の声が上がった。
「これがあればどんなに楽になるか…」と。

国連人口基金は、日本の企業と連携し、エチオピア国内で吸水ショーツを生産するプロジェクトを開始した。
高橋さんもそこに参画している。

援助や寄付に頼らず、エチオピアの人々によって製造販売し持続可能なビジネスにすることで、女性の雇用、生計の維持、教育を受ける機会の確保にもつながっていく。

エチオピアで吸水ショーツを生産するプロジェクトもスタートしている