第1回の衆議院議員総選挙が行われた年(1890年)、電話サービスが開始された。きょう10月23日は「電信電話記念日」。当時の通信環境は大きく様変わりしている。

職場での電話応対は未知の領域?

新社会人が直面する問題のひとつが電話応対だという。職場での電話応対のマナーや作法は、未知の領域だという若者は少なくない。

幼いころから携帯・スマホが普及していた世代にとっては、家庭で電話のマナー・作法を学ぶ機会はほぼ無いに等しく、就職後の電話応対がドキドキの初体験となるのだ。

日本での携帯電話のサービス開始は1988年。その後、携帯電話の契約数が固定電話を上回ったのが2000年なので、はや24年が経過することになる。

当初の加入数 わずか197世帯

さて、きょう10月23日は「電信電話記念日」。1869年(明治2年)、東京~横浜間の電信線の架設工事が始まった日にちなむ。電話サービスが開始されたのが1890年(明治23年)。最初は東京~横浜間で、当初の加入数は、わずか197世帯だったそうだ。

1890年といえば、第1回の衆議院議員総選挙が行われた年で、電話の登場は、日本が近代化に向けて動き始めたことを大衆に強く印象付けただろう。

「自動電話」と呼ばれた公衆電話

公衆電話が日本に初めて設置されたのは、1900年(明治33年)。当時、公衆電話は自動電話と呼ばれていたそうだ。アメリカの「オートマティックテレフォン」という名称が由来ということだが、実際は自動ではなく、交換手が電話の発信者と受信者を手動でつないでいた。