去年、福岡県久留米市で、小学校教員の妻(当時35)を殺害したなどとされる男の裁判員裁判で、福岡地裁は男が妻を殺害したと認定し、懲役16年を言い渡しました。

首を圧迫して殺害・遺体を1か月放置

送検される渡辺被告(2023年10月)

判決を受けたのは、久留米市の無職・渡辺司被告(42)です。

福岡・久留米市(2023年10月)

判決によりますと、渡辺被告は去年9月、自宅マンションで小学校教員の妻・彩さん(当時35)の首を圧迫して殺害したうえ、遺体をおよそ1か月間放置しました。

男「私は妻を殺害していません」

初公判時の渡辺被告

これまでの裁判で渡辺被告は死体遺棄については認める一方で、妻の殺害については「私は妻を殺害していません」と否認していました。

検察側 懲役18年を求刑

検察側は、マンション購入に伴う金銭トラブルなどを動機として挙げ、「人命を顧みない無慈悲な意思決定は極めて強い非難に値する」などと述べ、渡辺被告に懲役18年を求刑。